地域から始める循環

鎮守する都市の森。日本の都市計画が育む“時間のデザイン”

鎮守する都市の森。日本の都市計画が育む“時間のデザイン”

100年前に造成を開始した明治神宮の森と、開業から10年を迎えた大手町の森を並べると、日本の緑地計画が自然とともに紡いできた、美しい時間のデザインが見えてくる。即効性を求めるのではなく、自然の力を活かして未来に続く森をつくる——その思想は、都市の自然と私たちとの関係をどう結び直せるのかを問いかけている。

都市開発の“副産物”をどう活かすか。資材循環から読み解くサーキュラーエコノミー

都市開発の“副産物”をどう活かすか。資材循環から読み解くサーキュラーエコノミー

都市開発に伴う建設廃棄物は年間8,000万トン超。この負の副産物を資源として活かす動きが加速している。建材情報をデジタル管理する「マテリアルパスポート」、分解・再利用を前提とした設計手法など欧州で実用化が進むこれらの仕組みが、日本でも本格始動しつつある。建築分野のサーキュラーエコノミーの今を追う。

環境より先に“人”が限界に。観光現場の人不足から見るサステナブルツーリズムの現状

環境より先に“人”が限界に。観光現場の人不足から見るサステナブルツーリズムの現状

サステナブルツーリズムの”サステナブル”とは、何を持続させることなのだろうか。環境への配慮が進む一方、観光業界で深刻な問題とされているのが、現場の人手不足である。本記事では、観光業界が直面する働き手確保の課題に触れながら、持続可能な観光のあり方を探っていく。

人手不足を乗り越える。スマート農業が描く持続可能な農業

人手不足を乗り越える。スマート農業が描く持続可能な農業

日本の農業はいま、大きな転換期を迎えている。人手不足や高齢化、気候変動といった課題が深刻化する一方で、最新テクノロジーを活用した「スマート農業」に注目が集まっている。本記事では、国内における農業事情と、その課題解決につながる持続可能な農業の実現に向けた取り組みを紹介する。

つくることで、育てる。Do kit yourselfが提案する家具との新しい関係

つくることで、育てる。Do kit yourselfが提案する家具との新しい関係

安価な家具を買っては捨てる暮らしは、本当に豊かだろうか。奈良県で生まれた家具キット「Do kit yourself」は、吉野ヒノキのパーツを自らの手で組み立て、手入れをしながら使い続ける体験を提供する。自らつくった家具は、ただの「商品」ではなく、共に時を重ねる存在になる。物を育てながら暮らす、新しい関係性がここにある。

“市民科学”で進歩する、地域の生態系調査とサイエンス教育

“市民科学”で進歩する、地域の生態系調査とサイエンス教育

私たちは、道端に咲く花をどれほど意識して過ごしているだろうか。 その花の種類や花びらの枚数、隣に生える植物。はたまた、葉に止まった虫の種類。そんな「小さな生態系」の記録を共有することで、地域や世界の環境を守れるかもしれない。 今回は、市民一人ひとりが科学者として機能する「市民科学」の取り組みについて解説する。

旅人23-1

#23 マイクロ・エコツーリズムの効用

わたしには身近な植生の名前を知らないというコンプレックスがある。多くの人は身近な植物や木々の名前を子どもの頃に長期記憶するものだと聞く。身近な情報をより好みすることなく吸収する、スポンジのような時期だ。自分が身近な植生の名前を知らない要因のひとつは、そういう時期を首都圏に造成されたマンモス団地で、自然に触れることなく通り過ぎてしまったことにあるのではないかと思っている。

いちご15-1

第15回 砂糖をめぐる旅(後編)|伊達市・北海道糖業株式会社道南製糖所

生産者をめぐる旅の第8回目は、砂糖をめぐる旅(後編)だ。前編は、千歳市のビート生産者を訪ねたが、今回はビートを原料として砂糖を作っている製糖所の方々にお話をうかがった。 基本的にビートは、生産地によって、収穫物を出荷する製糖工場が決められている。千歳市の畑で収穫されたビートは、伊達市にある北海道糖業の道南製糖所に運ばれていくのだ。そのため、今回の旅は片桐農園のビートの足跡を正しく追っていくことになる。