格差

【第1回】ル・ボンの『群衆心理』──「大衆」とは誰のことか

【第1回】ル・ボンの『群衆心理』──「大衆」とは誰のことか

SNSで多数派の意見に流されそうになるとき、私たちはすでに大衆の一部かもしれない。19世紀末、ル・ボンは群衆の中で個人の理性が溶けていく構造を見抜き、さらに20世紀のオルテガは「みんなと同じ」であることに安心する個人こそ、大衆であると論じている。二つの古典から「大衆」の正体を探っていきたい。

遊びが社会を動かす。ゲームで課題解決する事例3選

遊びが社会を動かす。ゲームで課題解決する事例3選

社会課題に向き合う方法は、知識を学ぶことだけではない。近年は「ゲーム」という形を通して、環境問題や難民問題、地域課題に取り組む事例が世界中で生まれている。楽しさや体験を入り口にすることで、人はどのように問題を理解し、行動へとつながっていくのか。ゲームを通じて社会課題に向き合う3つの事例を紹介する。

モデルマイノリティとは?少数派の中の好意的なステレオタイプ

モデルマイノリティとは?少数派の中の好意的なステレオタイプ

アメリカ社会で長らく「模範的なマイノリティ」として称賛されてきたモデルマイノリティの人々がいる。世界中に浸透している典型的なアジア人のイメージは、実はここから来たものだ。勤勉、真面目、大人しい……モデルマイノリティとは、果たして本当に褒め言葉なのだろか?好意的なステレオタイプの裏にある差別的な思想について解説する。

気候変動に関する不平等と気候正義について分かりやすく解説

気候正義とは?気候変動が引き起こす不平等と向き合うために

気候正義(climate justice)とは、気候変動の原因を生み出している主体よりも、それ以外の人に深刻な悪影響が及んでいるという不平等を正していこうとする行動や考え方を指す。気候正義は、気候変動にともなう被害が不均衡にもたらされることを認識し、弱者に配慮し、責任を公平に分担すべきという考えである。

レイズトレードとは 生産者と買い手が互いに高め合っていく新しい貿易の形を解説

レイズトレードとは?生産者と買い手が互いを高め合う新しい貿易の形

レイズトレードは、生産者と買い手が深く関わることで、生産地の持続可能な未来を作る貿易のスタイルである。 原材料を生産して買い手へ販売するのではなく、生産から加工まで商品化に至る過程全てを生産地にて行うのが特徴だ。この記事では、レイズトレードとフェアトレードの違いや注目される背景、事例などを紹介していく。

「障害」は社会が作り出すもの。Ayumiの取り組みから「障害」の定義を考える

「障害」は社会が作り出すもの。Ayumiの取り組みから「障害」の定義を考える

Ayumiは「障害=社会が作り出すもの」と定義し、適切な環境が整えば解消されるべきものであると考える。従来の「障害者」という言葉は、その人の身体的特性や能力に焦点を当てがちであるが、インクルーシブな環境づくりを推進するためには「障害」の定義について見直すべきである。