特集
電子ゴミ問題の解決策
2025.03.06 更新
観点
PERSPECTIVE
この特集が生まれた理由。
スマートフォン、パソコン、イヤホン、カメラ。
私たちの暮らしは、電子機器なしでは成り立たない。
「より便利に」「より高性能に」。
新製品の発表と買い替えが、毎年のように広告で促されている。
しかしその陰で、
地球の資源は、もはや人類のスピードに追いつけなくなっている。
とくに深刻なのが、金属資源だ。
電子機器の中には、
金、銀、銅、そしてレアメタル──限りある金属が詰まっている。
それらが「電子ゴミ」として捨てられ、十分に再資源化されていない。
世界で発生する電子廃棄物のうち、
適切にリサイクルされているのはわずか約22%。
残りの多くは焼却・埋立、あるいは処理体制の整っていない国や地域へ送られ、
環境や人の健康に深刻な影響を及ぼしている。
このままでいいのか。
企業の責任、国際的なルール、そして私たち一人ひとりの選択。
修理する権利、リサイクル技術、都市鉱山、EPR、バーゼル条約──。
世界ではいま、電子ゴミに新しい解決策が模索されている。

記事
ARTICLES
テーマで読み解く、社会の動き。

キーワード
都市鉱山とは?定義や必要性、活用にあたっての課題を解説
都市鉱山とは、都市部で排出される使用済みの家電、携帯電話、パソコンなどに含まれる金属資源を、鉱山に見立てたリサイクル概念のこと。

国際動向
「修理可能指数」の表示を義務化するフランス。 家電製品の長寿化を促し、電子ゴミ問題への対策を講じる
現代の私たちの生活はあらゆる電化製品に囲まれています。スイッチ一つでご飯が炊けたり、家にいない間に掃除をしてくれたり、忙しい日々の生活を送る上でなくてはならない存在でもある…

キーワード
「電子ゴミ(E-waste)」とは?電子ゴミの現状と引き起こされる問題、その対策を解説
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取り組み
ベルリンのスタートアップ Open Funk が、修理できるミキサーを開発
ベルリンを拠点とするOpen Funkは、電化製品の製造方法を変え、消費者が自宅で修理できるようにすることをミッションに掲げるスタートアップだ。同社は、製造から修理までを地域密着で行い、無駄な廃棄物を出さない「電化製品のサーキュラープラットフォーム」になることを目指している。

取り組み
オランダで、サブスクのヘッドフォン「REPEAT」が登場
移動中に音楽を聞いたり、オンラインで会議をしたりすることが当たり前となってきた現代において、いまやヘッドフォンは私たちの生活に欠かせないものとなってきている。

国際動向
修理する権利(Right to repair)とは?先行する欧州やアメリカの対応と合わせて、日本の動きも紹介
修理する権利(Right to repair)とは、ユーザーや消費者があらゆる製品を自身で修理することができる権利のことを指す。

取り組み
人にも環境にもやさしい、サーキュラースマホ「Fairphone」
スマートフォンは現代人の日常生活において、もはや不可欠なツールとなっている。コミュニケーションからエンターテイメント、仕事の効率化に至るまで、多岐にわたる機能を私たちに提供してくれる。しかし、この便利なデバイスの普及がもたらす副作用に目を向ける必要がある。

キーワード
拡大生産者責任(EPR)とは?日本と欧州の事例や、メリット、課題を解説
拡大生産者責任(Extended Producer Responsibility:EPR)とは、環境負荷の観点で生産者の製品に関する責任が、製品の製造や使用段階だけでなく、廃棄やリサイクル段階にまで拡大するという考え方である。

取り組み
デンマーク発、世代にわたって愛されるスピーカー。デザイン性と機能性を両立
電子ゴミは近年、地球温暖化や人体の健康などへの影響から問題視されている。2022年にEUの市場に出回った電気・電子機器の総量は、2012年の760万トンから1,440万トンにまで増加した。同年には、国内で住民ひとり当たり11.2kgの電気・電子機器が廃棄物として回収されている。















