第3回 小麦粉をめぐる旅|本別町・前田農産食品
生産者をめぐる旅の第2回目は、小麦をめぐる旅だ。「麦秋」という言葉がある。麦が熟す初夏の頃を表すものだ。同名の小津安二郎の映画もあった。白黒映画であったのにもかかわらず、小麦の黄金色が見えるような気がしたのを覚えている。

生産者をめぐる旅の第2回目は、小麦をめぐる旅だ。「麦秋」という言葉がある。麦が熟す初夏の頃を表すものだ。同名の小津安二郎の映画もあった。白黒映画であったのにもかかわらず、小麦の黄金色が見えるような気がしたのを覚えている。

60年前に母が秋谷海岸を訪れていたと訊いたのは数年前のことだ。会社の同僚と保養所があった秋谷に泊まりがけで海水浴に来ていたという。当時まだ結婚もしていなかった母は60年後に同じ海岸を子や孫と散歩するなんて想像もしていなかったに違いない。

永光農園に取材に行って、思い出したことがあった。私は養鶏が好きだったのだ。 前回の冒頭でも少し触れたが、大学生のとき、永光さんのご両親が経営している野菜直売所と畑に通って、農業経営についてのお話をうかがったり、お客さんにアンケート調査をさせてもらったりしていた。それだけではなく、とれたての野菜をたっぷり使った晩ごはんまで、何度もごちそうになっていた。

毎日どこかで40℃を越えている。7月の平均気温は3年連続で過去最高を記録している。スペインで46℃を記録するなど、猛暑が続くヨーロッパでは各地で熱中症による死者が出ている。

「いちごのショートケーキができるまで ~生産者をめぐる旅~」。第1回目は、卵をめぐる旅だ。 札幌市の南東部、清田区の郊外で養鶏を営んでいる永光農園を訪ねた。実は農園主の永光洋明さんとは長いつきあいがある。かつてご両親が札幌市内で野菜の農家直売をされており、私が農学部の学生の時に、調査をさせてもらっていたのだ。その後、洋明さんが就農し、養鶏を始められた。

土作りに悩まされた15年 里山の麓にある海辺の町で野菜作りに取り組み始めて15年。毎年のように悩まされたのが「土作り」だ。 鍬を振り上げ、土を耕す。天地返し――シャベルで土を深く掘り起こし、土の表層と深層を入れ替える。

コンポスト生活のはじまり きっかけは些細なことだった。ベランダの片隅に役目を終えたプランターが土を入れたまま放置されていた。それなりに重さのある土を里山の菜園まで運ぶのは億劫だったし、プランターは資源ゴミに出せても、中の...

わたしが毎日食べているコメを育てている人たちのこと 三浦半島からフェリーで房総半島に渡るたびに近いなと感じる。乗船時間40分。体感的には東京よりも近い。 千葉県南房総市。一時期は毎週のように通って畑で汗を流していた。草む...

相模湾を漂うしらすたち いつも目の前に広がっている海――三浦半島の城ヶ島から伊豆半島にかけて広がる相模湾ではしらす漁が盛んだ。しらすとは生後20日から50日を経過した体長2~3センチほどのカタクチイワシの稚魚のこと。名前...