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“嘘” は絶対に許されないのか?コミュニケーションにおける「誠実さ」と「配慮」の境界線

“嘘” は絶対に許されないのか?コミュニケーションにおける「誠実さ」と「配慮」の境界線

「嘘をついてはいけない」という規範は、誰もが子どもの頃から教わってきた。しかし現実には、真実をそのまま伝えることが相手を傷つける場面も少なくない。誠実さと配慮は、どこで折り合いをつければよいのか。カントとアリストテレスの視点を手がかりに、対話における「正直さ」の本質を考える。

変化する環境への対応。遺伝的多様性が持つ適応力の秘密

変化する環境への対応。遺伝的多様性が持つ適応力の秘密

「みんな同じ」は効率的だが、脆い。「みんな違う」は面倒だが、強い。 気候変動が加速する今、食卓を支える作物の「遺伝的多様性」が失われつつある。19世紀のジャガイモ飢饉の悲劇から、現代の「ノアの箱舟」と呼ばれる種子貯蔵庫まで、多様性がもたらす生物学的な「保険」のメカニズムと、私たちが未来のために取り戻すべき「寛容さ」について考えていこう。

【第1回】ル・ボンの『群衆心理』──「大衆」とは誰のことか

【第1回】ル・ボンの『群衆心理』──「大衆」とは誰のことか

SNSで多数派の意見に流されそうになるとき、私たちはすでに大衆の一部かもしれない。19世紀末、ル・ボンは群衆の中で個人の理性が溶けていく構造を見抜き、さらに20世紀のオルテガは「みんなと同じ」であることに安心する個人こそ、大衆であると論じている。二つの古典から「大衆」の正体を探っていきたい。

コミュニタリアニズムとは?「個人」と「共同体」が共存する社会の姿

コミュニタリアニズムとは?「個人」と「共同体」が共存する社会の姿

「自分らしく生きたい」と願いながら、なぜか孤独を感じてしまう。現代社会では「個人の自由」が「自分さえよければいい」という利己性に変質し、他者とのつながりが見えにくくなっているのではないか。自由を否定せず、共同体の価値を問い直す思想「コミュニタリアニズム」。その視点から個人と社会が共存する在り方を考えていこう。

愛知目標から昆明・モントリオール枠組へ。30×30目標で見る生物多様性の歩み

愛知目標から昆明・モントリオール枠組へ。30×30目標で見る生物多様性の歩み

2022年12月、生物多様性の損失を止める世界目標「昆明・モントリオール枠組」が採択された。注目を集める「30×30目標」とは、2030年までに陸域と海域の30%を保全する計画である。愛知目標の課題を乗り越えようとする、新しい枠組みは社会の未来をどう変えるのか。日本の取り組みと私たちの役割についても紹介する。