#17 里山の生態系で外来種と正しく向き合うための科学と倫理
三浦半島では秋になると子安の里の路肩や河川敷などに「黄金の壁」が出現する。背高泡立草。その名の通り、背の高い泡立ちしたような黄金色の花穂をつける植物だ。

三浦半島では秋になると子安の里の路肩や河川敷などに「黄金の壁」が出現する。背高泡立草。その名の通り、背の高い泡立ちしたような黄金色の花穂をつける植物だ。

東京湾に浮かぶ「ごみの山」が、豊かな森が広がる公園に変わった。かつて廃棄物が積み上げられた場所に、今では多様な生き物が暮らしている。荒れ果てた土地は、どのようにして市民の憩いの場と変化していったのだろうか。本記事では、都市の資源を循環させる土づくりと、都民参加型の森づくりを紹介し、環境再生のヒントを探る。

電子ゴミが世界的な環境問題となる中、中国の研究者らが開発した「土にかえるロボット」が注目を集めている。豚のゼラチンと植物性セルロースから作られており、使用後わずか8週間で土壌中に完全分解される。従来の頑丈な金属製ロボットとは正反対の発想で生まれた技術から、持続可能なテクノロジーの新たな可能性を探る。

海洋汚染や生態系破壊など、地球環境に深刻な影響を及ぼすプラスチック。近年注目される「食べられるプラスチック」は、海藻などの自然素材から作られ、生物が食べたり土に還したりできる革新的技術だ。ゴミを資源に変える新しいアプローチは、消費活動そのものを変える可能性を秘めている。この技術がもたらす「ゴミのない未来」について、考えてみよう。

ごみ拾いが「奉仕」から「遊び」へと変貌し、新しいエンタメとして注目を集めている。スポーツやゲームの要素を取り入れることで、環境保全と社会貢献を同時に楽しめる取り組みが広がりつつある。今やごみ拾いはeスポーツへと発展し、世界各国で行われており、持続可能な社会づくりのためにもごみ拾いには大きな可能性が秘められている。

乳児や高齢者には欠かせないアイテム、紙おむつ。これまでは、一度使ったものは焼却するのがあたりまえだったが、それによる環境負荷は大きく、課題を残したまま継続されてきた。だが近年の技術の進歩によって、紙おむつが新たな製品へと再生されている。取り組みが進む紙おむつのリサイクルを通して、これからの循環社会のあたりまえを考える。

地域に眠る農作物や森林、雪や温泉といった“あたりまえの資源”が、電力や熱として活用され始めている。小規模でも持続可能なご当地エネルギーは、地域経済の活性化や暮らしの再生につながる。さらにエネルギー事業を通じた地域住民の新しいコミュニティ形成の創出にも期待される取り組みだ。

たくさんの人で賑わう、華やかな祭り。だが同時に、大量のごみが発生し、道端に散乱することも問題となっている。この光景を見て複雑な気持ちになった人も多いのではないだろうか。この状況を打開しようと、京都祇園祭と大阪天神祭では、“ごみゼロ”への挑戦がおこなわれている。本記事では、2つの祭りにおける取り組みを紹介し、持続可能な祭りの未来像を探る。

地球の海の3分の2を占める公海に、ついに包括的な保護ルールが誕生する。2025年9月19日、「国家管轄権外区域における海洋生物多様性の保存及び持続可能な利用に関する協定」(通称:国連公海等生物多様性協定、略称:BBNJ協定)が60か国の批准を達成し、2026年1月17日に発効することが決まった。約20年の国際交渉を経て実現する歴史的な協定により、これまで「誰の所有物でもなかった海」で、生物多様性の保全と海洋資源の公平な利用が始まる。