自然共生

歩調を合わせて生きる。遊牧民の生活哲学から考える、人と自然の距離

歩調を合わせて生きる。遊牧民の生活哲学から考える、人と自然の距離

現代社会は「定住」という生活様式を前提とし、所有することに豊かさや安定を求めてきた。しかし、広大な大地を移動し続ける遊牧民にとって、移動とは不安定への転落ではなく、自然との調和を保つための「能動的な選択」だ。遊牧民の歩みから、私たちが忘れつつある自然との距離感と、真の安定を築くためのヒントを探ってみたい。

愛知目標から昆明・モントリオール枠組へ。30×30目標で見る生物多様性の歩み

愛知目標から昆明・モントリオール枠組へ。30×30目標で見る生物多様性の歩み

2022年12月、生物多様性の損失を止める世界目標「昆明・モントリオール枠組」が採択された。注目を集める「30×30目標」とは、2030年までに陸域と海域の30%を保全する計画である。愛知目標の課題を乗り越えようとする、新しい枠組みは社会の未来をどう変えるのか。日本の取り組みと私たちの役割についても紹介する。

埋立地が自然公園に生まれ変わる。ごみ山を再生するランドスケープ3

埋立地が自然公園に生まれ変わる。ごみ山を再生するランドスケープ

東京湾に浮かぶ「ごみの山」が、豊かな森が広がる公園に変わった。かつて廃棄物が積み上げられた場所に、今では多様な生き物が暮らしている。荒れ果てた土地は、どのようにして市民の憩いの場と変化していったのだろうか。本記事では、都市の資源を循環させる土づくりと、都民参加型の森づくりを紹介し、環境再生のヒントを探る。

“保護か駆除か”の先には?クマ問題が映す、地方の持続可能性。

“保護か駆除か”の先には?クマ問題が映す、地方の持続可能性

クマ問題は、「駆除か保護か」という単純な対立ではない。適切な管理を望んでも、ヒト・モノ・カネのすべてが足りていない。その背景には、過疎化・高齢化・少子化という、地方が抱える構造的な課題がある。この問題が本当に問いかけているのは、「地域をどう持続させていくのか」という根源的な問いではないだろうか。

ラムサール条約を知る。再注目される湿地の危機と保全

ラムサール条約を知る。再注目される湿地の危機と保全

国際的に重要な湿地を保全・活用するために設けられた「ラムサール条約」。2025年7月には福島県の猪苗代湖が登録され、日本国内の登録湿地は54カ所・166,134ヘクタールとなっている。森林よりも速い速度で消失されており、重要性が再度注目を集めている湿地について、重要な役割や消失している理由なども解説する。