“市民科学”で進歩する、地域の生態系調査とサイエンス教育
私たちは、道端に咲く花をどれほど意識して過ごしているだろうか。 その花の種類や花びらの枚数、隣に生える植物。はたまた、葉に止まった虫の種類。そんな「小さな生態系」の記録を共有することで、地域や世界の環境を守れるかもしれない。 今回は、市民一人ひとりが科学者として機能する「市民科学」の取り組みについて解説する。

私たちは、道端に咲く花をどれほど意識して過ごしているだろうか。 その花の種類や花びらの枚数、隣に生える植物。はたまた、葉に止まった虫の種類。そんな「小さな生態系」の記録を共有することで、地域や世界の環境を守れるかもしれない。 今回は、市民一人ひとりが科学者として機能する「市民科学」の取り組みについて解説する。

「みんな同じ」は効率的だが、脆い。「みんな違う」は面倒だが、強い。 気候変動が加速する今、食卓を支える作物の「遺伝的多様性」が失われつつある。19世紀のジャガイモ飢饉の悲劇から、現代の「ノアの箱舟」と呼ばれる種子貯蔵庫まで、多様性がもたらす生物学的な「保険」のメカニズムと、私たちが未来のために取り戻すべき「寛容さ」について考えていこう。

わたしには身近な植生の名前を知らないというコンプレックスがある。多くの人は身近な植物や木々の名前を子どもの頃に長期記憶するものだと聞く。身近な情報をより好みすることなく吸収する、スポンジのような時期だ。自分が身近な植生の名前を知らない要因のひとつは、そういう時期を首都圏に造成されたマンモス団地で、自然に触れることなく通り過ぎてしまったことにあるのではないかと思っている。

現在に至るまで、地球では数えきれないほど多くの生き物たちが絶滅してきた。一つの種の滅亡は、時間をかけながら地球全体にまで影響を及ぼしていく。 今回は、地球の生物多様性を守る取り組みの一つ、「生息域外保全」について掘り下げていく。絶滅を防ぐ活動が抱える課題を知り、専門家たちの取り組みをより身近に感じてみよう。

1月の終わりには、もう桜が咲いていた。海沿いの陽だまりの下に咲く河津桜だ。花弁は淡いソメイヨシノよりも濃い桃色。寒さでほんのり染まった赤子の頬のようだ。そう、早春の桜といえども、暦はまだ1月なのだ。陽射しは強いものの、風は冷たい。冬の浜辺で焚き火に当たっているような肌感覚だ。

日本の里山で急速に広がる「竹害」。自分とは関係ないと感じる人もいるかもしれないが、これは生態系や安全にかかわる問題である。したがって、私たちは竹林との関わり方を再考しなければならない。厄介者から未来の資源へ─。竹を再び価値あるものにする道筋や具体的事例を紹介していく。

生態系の破壊、遺伝子汚染、農業被害など、ネガティブなイメージが付きまとう「外来種」。しかし見方を少し変えれば、外来種は地域の問題を解決するためのヒントにもなるのだ。本記事では、外来種と歩む新たな道を模索し、駆除以外の共存方法を見つける糸口を探していく。

「やっぱり根本的に変えたいのは下水ですね」 天白さんが"もうひとつの顔"を見せたのは環境問題の解決に"政策"という言葉を用いたときだった。 「今、横須賀市では下水汚泥を乾燥して焼却処分しているんです。でも汚泥にはなくしちゃいけない成分もある。土壌や海を豊かにしてくれる成分もあるんです。だからその成分を焼却せずに自然に返したい」

世界共通で考えて行動するために国連や国際機関が制定した国際デー。つまり、この日を知ることで、世界にはどのような課題があるのかがわかる。本記事では、4つのカテゴリーに分けてそれぞれ4つずつ国際デーを紹介した。世界にはまだまだ課題が多いことを、国際デーから読み取ってほしい。