第7回 小麦粉をめぐる旅(後編)|江別市・江別製粉株式会社
生産者をめぐる旅の第4回目は、小麦粉をめぐる旅(後編)だ。前編は、十勝の小麦生産者を訪ねたが、今回は小麦を小麦粉にする製粉会社である江別製粉株式会社にお話をうかがった。

生産者をめぐる旅の第4回目は、小麦粉をめぐる旅(後編)だ。前編は、十勝の小麦生産者を訪ねたが、今回は小麦を小麦粉にする製粉会社である江別製粉株式会社にお話をうかがった。

本連載では、生産者を訪ねる取材記事と、そこから広がる食卓での物語を交互にお届けしている。前回、アドナイチーズ工房では、ケーキ作りに使う発酵バターを中心に取材を行った。そして今回は取材後記として、バターと酪農の関わりを、ひとつの牧場の風景から見つめてみたい。

夏みかんが冬に色づくのを知ったのは三浦半島で暮らし始めてからだ。緑の実が晩秋に入った頃から、日中のあたたかな陽射しと日没後の寒暖差でゆっくりと色づいていく。メカニズムは紅葉と同じだ。光合成をするための緑(クロロフィル)が分解され、その下に存在していた黄色(カロテノイド)が表面化していく。

概要 INTRODUCTION この回で伝えたいこと。 大量に“つくっては捨てる”時代から、めぐり、つなぐ時代へ。第1回のテーマは、「サーキュラーエコノミーとは何か」。 リユース・リサイクルを超えて、循環を前提にしたもの...

生産者をめぐる旅の第3回目は、バターをめぐる旅だ。 バターという食材は、普段、あまり吟味して買うことの少ない食材ではないだろうか。そもそも、どのバターにしようかと考えるまでもなく、売り場には1種類しかないこともある。そして、大手の乳業メーカーが製造しているものがほとんどである。

ずっと海を見ていた。15年間ずっと。だが、わたしが見ていたのは海の表面に過ぎなかったのかもしれない。穏やかな凪の下に広がる海の森で何が起きていたのか。毎日見ていたのに、わたしは森が消えゆくことに少しも気づけなかった。

太陽を遮るものなど何ひとつない棚田を大きな黒い影が覆った。見上げると夏雲が気持ちよさそうに流れていた。雲がくれた日陰の涼しさで汗を拭う。鈴虫が鳴いている。吹き抜けていく風はもう秋だったけれど、灼けつくような陽射しには気候変動を象徴するような熱波が色濃く残っていた。

2025年の夏も過去最高の暑さを記録したと報道されているが、三浦半島は去年よりも過ごしやすかった。東京よりも3℃から5℃涼しい。35℃を越えた日はなかったのではないだろうか。山の緑と冷たい親潮が流れ込むようになった海からの涼風に感謝しかない。

前回、前田農産食品では、ケーキ作りに使う薄力粉を中心に取材をさせていただいた。お話をうかがっていてわかったのだが、前田さんが小麦粉のプライベートブランドを立ち上げたのは、パン用小麦粉がきっかけだった。そこで取材後記としてパン作りの話をしよう。