思想・文化

切らず、縫い込み、受け継ぐ。和装が100年着られる理由

切らず、縫い込み、受け継ぐ。和装が100年着られる理由

サステナブルファッションが注目されるいま、和装を過去の文化ではなく、現代の選択肢として捉え直してみる。世代を越えて受け継がれてきた理由に迫り、和装が私たちにもたらすウェルビーイングについてひもとく。実家のたんすに眠る一着が、暮らしをより良質なものに変えるきっかけになるかもしれない。

“嘘” は絶対に許されないのか?コミュニケーションにおける「誠実さ」と「配慮」の境界線

“嘘” は絶対に許されないのか?コミュニケーションにおける「誠実さ」と「配慮」の境界線

「嘘をついてはいけない」という規範は、誰もが子どもの頃から教わってきた。しかし現実には、真実をそのまま伝えることが相手を傷つける場面も少なくない。誠実さと配慮は、どこで折り合いをつければよいのか。カントとアリストテレスの視点を手がかりに、対話における「正直さ」の本質を考える。

AIが親友や恋人に?擬人化されたチャットボットへの依存と人間の孤独

AIが親友や恋人に?擬人化されたチャットボットへの依存と人間の孤独

ツールの枠を超え、私たちの心に寄り添う存在へと進化したAIチャットボット。名前をつけ、まるで親友や恋人のように接する人が増えている。この背景にあるのは、現代社会に蔓延する深刻な「孤独」だ。本稿では、人間がAIに惹きつけられる心理を紐解き、人間関係や心の在り方に及ぼす影響とこれからのウェルビーイングについて考察する。

【第1回】ル・ボンの『群衆心理』──「大衆」とは誰のことか

【第1回】ル・ボンの『群衆心理』──「大衆」とは誰のことか

SNSで多数派の意見に流されそうになるとき、私たちはすでに大衆の一部かもしれない。19世紀末、ル・ボンは群衆の中で個人の理性が溶けていく構造を見抜き、さらに20世紀のオルテガは「みんなと同じ」であることに安心する個人こそ、大衆であると論じている。二つの古典から「大衆」の正体を探っていきたい。

沈黙も議論も許される空間。イギリスのパブが果たしてきた役割

沈黙も議論も許される空間。イギリスのパブが果たしてきた役割

イギリスの文化を象徴する「パブ」は、長い年月を経て、今もなお人々の憩いの場として親しまれている。そんなイギリスのパブ文化が体現する「公共の家」としての価値は何なのか。なぜそこでは、語り合うことも、あえて沈黙することも受け入れられてきたのか。本記事では、パブの歴史をたどりながら、その独自の社会的な価値を探っていく。