社会にある違和感や課題を、私たち自身の問いとして捉え直す

現代社会における不平等、権利、制度、排除、困窮といった根本的な問いに向き合い、人びとの声や実情を通して課題の本質を見つめる。

“自分らしさ” の流行が持つリスク。 自己愛と他者への配慮のバランスを考える

“自分らしさ” の流行が持つリスク。 自己愛と他者への配慮のバランスを考える

「自分らしく生きよう」「やりたいことをやろう」という言葉に、窮屈さや違和感を感じたことはないだろうか。実は、これらの言葉は無意識のうちに他者を傷つけるリスクを抱えている。部下へ過剰な要求をし、責め立ててしまうハラスメントはその一例といえるだろう。他者を傷つけずに自分らしく生きるには、どうすればいいのだろうか。

「怒り」が正義を呼ぶ?公共の場における感情の倫理とネット社会の寛容性

「怒り」が正義を呼ぶ?公共の場における感情の倫理とネット社会の寛容性

SNSで怒りが拡散され、世論が動き、当事者が謝罪に追い込まれる。怒りは社会を変える力を持つ一方、過剰になれば建設的な対話を壊してしまう。アリストテレスは「適切な怒り」を徳と考え、哲学者ヌスバウムは怒りを前向きな行動へ「移行」させる必要性を説いた。感情と理性のバランスをどうとるか、ネット時代の公共空間を考える。

なぜ社会課題に〈遊び〉が必要なのか。正解主義の限界と余白の力

なぜ社会課題に〈遊び〉が必要なのか。正解主義の限界と余白の力

社会課題に向き合う現場では、成果を数字で語ることがしばしば求められる。しかし、貧困やジェンダー格差、気候変動などの課題は複雑だ。数字が独り歩きすると、本来向き合うべきものが見えなくなる可能性がある。本記事では、完璧な答えを出さず「試せる場」をつくるという考えから、複雑な社会課題との向き合い方を探っていく。

敵は世代ではなく制度だ。分断を終わらせる「全世代型社会保障」とは

敵は世代ではなく制度だ。分断を終わらせる「全世代型社会保障」とは

世界は分断の時代を迎えている。多様な意見により対立が激化することなどが要因だが、日本国内で起きている世代間分断の要因の一つは社会保障制度だ。中には「もらい得」と言われる高齢者を敵視する現役世代もいる。そこで日本政府が進めているのが「全世代型社会保障」への移行だ。分断を終わらせることができるのか、ポイントを整理する。

数字の政治学。歴史をゆがめる計算式と基準の話

数字の政治学。歴史をゆがめる計算式と基準の話

「犠牲者〇〇万人」。ニュースで目にする巨大な数字は、どこから来るのか。歴史の数字には、何を犠牲と数えるかという「基準」が埋め込まれている。イギリスによるインド植民地支配と日中戦争を例に、計算式のレトリックを読み解いていく。数字の「客観性」を疑うことで、歴史との対話は変わっていくだろう。