生きづらさをほどくために、こころと社会の関係を見つめる

幸せのかたちは、人それぞれ違っていい。「自分らしくあること」「満ち足りること」を軸に、心のあり方や時間との向き合い方、ケアやつながりのデザインを考える記事を集めている。

“自分らしさ” の流行が持つリスク。 自己愛と他者への配慮のバランスを考える

“自分らしさ” の流行が持つリスク。 自己愛と他者への配慮のバランスを考える

「自分らしく生きよう」「やりたいことをやろう」という言葉に、窮屈さや違和感を感じたことはないだろうか。実は、これらの言葉は無意識のうちに他者を傷つけるリスクを抱えている。部下へ過剰な要求をし、責め立ててしまうハラスメントはその一例といえるだろう。他者を傷つけずに自分らしく生きるには、どうすればいいのだろうか。

緑を管理するのをやめる。都市に広がるリワイルディング

緑を管理するのをやめる。都市に広がるリワイルディング

「森に足を踏み入れたとき、なぜかわくわくする」。そんな心の昂ぶりを、都市に招き入れようとする試みが、いま世界各地で広がっている。都市の緑を管理の対象から、共に生きるパートナーへ―—不完全で予測不能、だからこそ生命力に満ちた「リワイルディング」という営みは、私たちの心と社会をどのように変えていくのだろうか。

切らず、縫い込み、受け継ぐ。和装が100年着られる理由

切らず、縫い込み、受け継ぐ。和装が100年着られる理由

サステナブルファッションが注目されるいま、和装を過去の文化ではなく、現代の選択肢として捉え直してみる。世代を越えて受け継がれてきた理由に迫り、和装が私たちにもたらすウェルビーイングについてひもとく。実家のたんすに眠る一着が、暮らしをより良質なものに変えるきっかけになるかもしれない。

鎮守する都市の森。日本の都市計画が育む“時間のデザイン”

鎮守する都市の森。日本の都市計画が育む“時間のデザイン”

100年前に造成を開始した明治神宮の森と、開業から10年を迎えた大手町の森を並べると、日本の緑地計画が自然とともに紡いできた、美しい時間のデザインが見えてくる。即効性を求めるのではなく、自然の力を活かして未来に続く森をつくる——その思想は、都市の自然と私たちとの関係をどう結び直せるのかを問いかけている。

“嘘” は絶対に許されないのか?コミュニケーションにおける「誠実さ」と「配慮」の境界線

“嘘” は絶対に許されないのか?コミュニケーションにおける「誠実さ」と「配慮」の境界線

「嘘をついてはいけない」という規範は、誰もが子どもの頃から教わってきた。しかし現実には、真実をそのまま伝えることが相手を傷つける場面も少なくない。誠実さと配慮は、どこで折り合いをつければよいのか。カントとアリストテレスの視点を手がかりに、対話における「正直さ」の本質を考える。