第18回 いちごをめぐる旅・取材後記|いちごとかんぴょうとガンコウラン
前回、たつんこファームでは、旬を迎えた北海道のいちご畑を取材させていただいた。いちご好きのご夫婦が豊浦町にやってきた経緯、就農受け入れ側のサポートなど、甘いいちごをめぐる、熱くて優しいお話を聞かせていただいた。

前回、たつんこファームでは、旬を迎えた北海道のいちご畑を取材させていただいた。いちご好きのご夫婦が豊浦町にやってきた経緯、就農受け入れ側のサポートなど、甘いいちごをめぐる、熱くて優しいお話を聞かせていただいた。

生産者をめぐる旅の第9回目は、いちごをめぐる旅だ。実はいちごの産地である豊浦町には、第1回目の旅で訪ねるつもりだった。ところがちょうど、収穫シーズンが終わったばかりで取材はかなわなかった。そうこうしているうちに季節は巡り、今回、最後の旅として、シーズンが始まったばかりのいちご畑を訪れることができたのである。

咲き誇る桜の下、ランドセルを背負った小学生たちが歩いていく。10年前、三浦半島の海辺のまちで生まれた君は4年生になった。「今夜は進級祝いにお寿司ね」と約束した。この小さな世界だけで生きていけたらと思った。この小さな世界だけは守りたいと思った。ささやかな人生とともに、この小さなしあわせを。

日本の食卓にも登場する、韓国のキムチ。白菜が選ばれたのも、刺激的な辛みになったのも、もとをたどれば韓国の厳しい冬を乗り越えるための策だった。そしてキムチ作りは、いつの間にか家族や近所のつながりを生み出す行事となっていた。本記事では、キムチが生まれた背景と、その食べ物作りが生み出した文化について読み解いていく。

火山と氷河を擁する北欧の島国、アイスランド。厳しい寒冷環境のなかで、人々は羊の放牧や漁業を営みながら、発酵魚や干し魚といった独自の保存食文化を育んできた。自然環境を活かした発酵と乾燥の技術は、エネルギーに過度に依存しない食の知恵でもある。本記事では、アイスランドの食文化を手がかりに持続可能な食のあり方を考える。

味噌や納豆、日本酒などの発酵食品は、土地の気候風土と微生物の活動によって作られる。近年、健康や美容の文脈で語られることが多い発酵だが、その本質はもっと奥深い世界にある。土地に根ざした菌たちが、いかにして地域の個性を形作り、私たちの命を循環の輪に繋いでいるのか。発酵を軸に、持続可能な食の循環と心の豊かさについて考えたい。

100年前に造成を開始した明治神宮の森と、開業から10年を迎えた大手町の森を並べると、日本の緑地計画が自然とともに紡いできた、美しい時間のデザインが見えてくる。即効性を求めるのではなく、自然の力を活かして未来に続く森をつくる——その思想は、都市の自然と私たちとの関係をどう結び直せるのかを問いかけている。

前回、北海道糖業株式会社道南製糖所では、砂糖製造の現場を取材をさせていただいた。製糖は、ビートから糖分を取り出すシンプルな営みでありながら、数多くの工程を経なければならない作業でもあることがよくわかった。

都市開発に伴う建設廃棄物は年間8,000万トン超。この負の副産物を資源として活かす動きが加速している。建材情報をデジタル管理する「マテリアルパスポート」、分解・再利用を前提とした設計手法など欧州で実用化が進むこれらの仕組みが、日本でも本格始動しつつある。建築分野のサーキュラーエコノミーの今を追う。