環境とともに生きる未来を描くために、いま考えるべきこと

気候変動や資源循環、自然との共生といった課題を通して、持続可能な社会のかたちを問い直す。未来世代のために、どのような環境との関係を築けるかを考える。

切らず、縫い込み、受け継ぐ。和装が100年着られる理由

切らず、縫い込み、受け継ぐ。和装が100年着られる理由

サステナブルファッションが注目されるいま、和装を過去の文化ではなく、現代の選択肢として捉え直してみる。世代を越えて受け継がれてきた理由に迫り、和装が私たちにもたらすウェルビーイングについてひもとく。実家のたんすに眠る一着が、暮らしをより良質なものに変えるきっかけになるかもしれない。

旅人25-1

#25 海の森に対する”感謝と責任”を未来へつないでいくこと

春は浅瀬に広がる海の森(藻場)がもっとも繁茂する季節だ。魚たちの多くが海藻や海草の近くで産卵し、ふ化した多くの稚魚が葉陰に身を隠して成長する。顕微鏡でしか見ることのできないプランクトンも無数に息づいている。マクロな視点では見ることのできないミクロの世界が広がっている。海藻や海草が作り出す海の森は多様な生態系が存在する小さな生き物たちの宇宙だ。

進む次世代燃料、届かない暮らし。灯油ストーブが取り残される理由

進む次世代燃料、届かない暮らし。灯油ストーブが取り残される理由

私たちの暮らしが便利になるにつれて環境への負荷も拡大する。そんな環境問題のジレンマは、今の生活のいたるところに存在している。自動車の運転やエアコンのつけっぱなし、そして灯油ストーブもそうだ。そうしたジレンマを解消する可能性を秘めているのが次世代燃料だ。その開発や普及の状況について解説する。

鎮守する都市の森。日本の都市計画が育む“時間のデザイン”

鎮守する都市の森。日本の都市計画が育む“時間のデザイン”

100年前に造成を開始した明治神宮の森と、開業から10年を迎えた大手町の森を並べると、日本の緑地計画が自然とともに紡いできた、美しい時間のデザインが見えてくる。即効性を求めるのではなく、自然の力を活かして未来に続く森をつくる——その思想は、都市の自然と私たちとの関係をどう結び直せるのかを問いかけている。

都市開発の“副産物”をどう活かすか。資材循環から読み解くサーキュラーエコノミー

都市開発の“副産物”をどう活かすか。資材循環から読み解くサーキュラーエコノミー

都市開発に伴う建設廃棄物は年間8,000万トン超。この負の副産物を資源として活かす動きが加速している。建材情報をデジタル管理する「マテリアルパスポート」、分解・再利用を前提とした設計手法など欧州で実用化が進むこれらの仕組みが、日本でも本格始動しつつある。建築分野のサーキュラーエコノミーの今を追う。

環境より先に“人”が限界に。観光現場の人不足から見るサステナブルツーリズムの現状

環境より先に“人”が限界に。観光現場の人不足から見るサステナブルツーリズムの現状

サステナブルツーリズムの”サステナブル”とは、何を持続させることなのだろうか。環境への配慮が進む一方、観光業界で深刻な問題とされているのが、現場の人手不足である。本記事では、観光業界が直面する働き手確保の課題に触れながら、持続可能な観光のあり方を探っていく。

つくることで、育てる。Do kit yourselfが提案する家具との新しい関係

つくることで、育てる。Do kit yourselfが提案する家具との新しい関係

安価な家具を買っては捨てる暮らしは、本当に豊かだろうか。奈良県で生まれた家具キット「Do kit yourself」は、吉野ヒノキのパーツを自らの手で組み立て、手入れをしながら使い続ける体験を提供する。自らつくった家具は、ただの「商品」ではなく、共に時を重ねる存在になる。物を育てながら暮らす、新しい関係性がここにある。

開発で失う価値を取り戻す。「生物多様性オフセット」の仕組み

開発で失う価値を取り戻す。「生物多様性オフセット」の仕組み

開発事業は、私たちの暮らしと経済を支える一方、自然や生態系を破壊してしまっている。このジレンマにどう向き合うべきか。その答えとして、開発による損失を別の場所の保全活動で埋め合わせる「生物多様性オフセット」という仕組みがあるのをご存じだろうか。本記事では、開発と自然保護をつなぐこの仕組みの可能性や課題を解説する。