ちがいを力に──ダイバーシティという視点から社会を見つめる

性別、年齢、国籍、文化、障害、価値観など、人がそれぞれに持つ違いを壁ではなく力に変えていくにはどうすればよいかを考える。ジェンダー、LGBTQ、インクルーシブ教育、ユニバーサルデザイン、異文化理解など、多様性の尊重が社会の豊かさにつながると捉え、共に生きる社会の可能性を探る。

孤独の時代に広がるメガチャーチ。人はなぜ“巨大な信仰空間”に集まるのか

孤独の時代に広がるメガチャーチ。人はなぜ“巨大な信仰空間”に集まるのか

現代社会で人々が孤立しやすくなる中、「メガチャーチ」と呼ばれる巨大教会が米国を中心に世界中で急増している。礼拝に週に数千人以上が集まるプロテスタント教会であり、信仰だけでなくコミュニティの役割も果たす。ライブのような礼拝や生活支援サービスも特徴的だ。人々はなぜメガチャーチに惹かれるのか、その背景を探る。

誰もが住み続けられる街へ。ウィーンに学ぶ住宅政策

誰もが住み続けられる街へ。ウィーンに学ぶ住宅政策

「都市の富裕層化」とも呼ばれるジェントリフィケーション。世界の大都市から東京都心や再開発エリアまで、高所得者の流入によって地価が上昇し、所得によって住まいの選択肢が大きく左右される状況が広がっている。本記事では、オーストリア・ウィーンの住宅政策を手がかりに、誰もが住み続けられる持続可能なまちづくりのヒントを探る。

日本の性教育はアップデートできるか。包括的性教育(CSE)という視点

日本の性教育はアップデートできるか。包括的性教育(CSE)という視点

日本の性教育は、生物学的な仕組みや望まない妊娠の防止など、リスク回避が主流だ。しかし近年、世界では「包括的性教育(CSE)」という考え方が広がっている。人権や多様性、人間関係などを含めた“生き方の教育”として性を捉えるものだ。包括的性教育について整理しながら、日本の性教育の展望と課題を考える。

誰もが排除されない街のカタチ。都市の設計と私たちの居場所の行方

誰もが排除されない街のカタチ。都市の設計と私たちの居場所の行方

街のなかに設置されているベンチに対して、「座りづらい」と感じたことはないだろうか。それは、利用者を遠ざけてしまう「排除アート」と呼ばれる設計によるものだ。なぜ街は他者に対して不寛容になってしまったのか。本記事では、都市設計の裏側にある葛藤をひも解き、誰も弾かれない温かな未来への道筋を探る。

人との摩擦を排除する「タイパ社会」で見落とした、人間関係の“手触り”

人との摩擦を排除する「タイパ社会」で見落とした、人間関係の“手触り”

情報化社会である現代では、ビジネスだけではなく人間関係でも「タイパ」が重視される。SNS上では、親指ひとつで簡単に相手との関係性を抹消できる。効率化された関係形成の先で、私たちが得るものと失うものは何だろうか?本記事では、タイパ至上主義となりつつある現代社会における、人間関係の「摩擦」の重要性について掘り下げていく。

“自分らしさ” の流行が持つリスク。 自己愛と他者への配慮のバランスを考える

“自分らしさ” の流行が持つリスク。 自己愛と他者への配慮のバランスを考える

「自分らしく生きよう」「やりたいことをやろう」という言葉に、窮屈さや違和感を感じたことはないだろうか。実は、これらの言葉は無意識のうちに他者を傷つけるリスクを抱えている。部下へ過剰な要求をし、責め立ててしまうハラスメントはその一例といえるだろう。他者を傷つけずに自分らしく生きるには、どうすればいいのだろうか。

文化と人種の多様性を前提にした、カナダのインクルーシブ教育

文化と人種の多様性を前提にした、カナダのインクルーシブ教育

約4人に1人が移民であるカナダの学校では、英語を母語としない子どもや、異なる宗教的背景を持つ子どもたちが同じ教室で学んでいる。多様性を前提としたカナダの教育現場で重視されているのが「公平」という考え方だ。本記事では、カナダの教育制度を通じて、理想と現実の両面から、多文化社会における教育の在り方を探っていく。

アイスランドから学ぶ寒冷地テロワール。発酵と乾燥の知恵

アイスランドから学ぶ寒冷地テロワール。発酵と乾燥の知恵

火山と氷河を擁する北欧の島国、アイスランド。厳しい寒冷環境のなかで、人々は羊の放牧や漁業を営みながら、発酵魚や干し魚といった独自の保存食文化を育んできた。自然環境を活かした発酵と乾燥の技術は、エネルギーに過度に依存しない食の知恵でもある。本記事では、アイスランドの食文化を手がかりに持続可能な食のあり方を考える。

通常学級を、支援の起点にする。フィンランドの教育政策に学ぶインクルーシブな学び

通常学級を、支援の起点にする。フィンランドの教育政策に学ぶインクルーシブな学び

フィンランドは、障害がある子もない子も同じ場所で学ぶ「インクルーシブ教育」を教育制度の根幹に据えている特徴的なのは、特別な支援を通常学級から切り離さず、早期の対応を徹底する「3段階支援」という制度だ。本記事では、診断を待たずに支援を開始する柔軟な仕組みと、教師個人に負担が集中しない学校のあり方について深掘りする。