子どもたちの声に寄り添い、教育と社会の未来を考える

子どもたちの学び、育ち、暮らしのなかにある違和感や問いに目を向け、社会や教育のあり方を見つめ直す。インクルーシブ教育や不登校、子どものウェルビーイング、児童労働など、子どもを取り巻く制度や環境を掘り下げる。

群馬県「不登校」から「ユニパス」へ。言葉が変える、子どもたちの自己認識

群馬県「不登校」から「ユニパス」へ。言葉が変える、子どもたちの自己認識

「不登校」という言葉に、私たちはどんな意味を重ねてきただろうか。2026年、群馬県は不登校の子どもを「UniPath(ユニパス)」と呼び替える方針を示した。それは単なる名称変更ではない。「一人ひとりの道」として捉え直す試みだ。言葉を変えることは、子ども自身と社会のまなざしを変えられるだろうか。

「選べなかった」を生まないために。体験格差への取り組み事例

「選べなかった」を生まないために。体験格差への取り組み事例

「将来の夢は?」と聞かれて、答えられない子どもがいる。夢がないのではない。夢を持つための出会いがないだけだ。家庭の経済状況や環境によって、子どもが積み重ねられる体験に差が生まれる「体験格差」。その現実に向き合い、すべての子どもに選択肢を届けようとしている3つの団体の取り組みを紹介する。

スマホ一つで図書館へ。電子図書館が広げる学びのインフラ

スマホ一つで図書館へ。電子図書館が広げる学びのインフラ

本屋が消え、図書館の統廃合も進み、「本に出会えない地域」が増えている。書店ゼロ自治体は全国の約4分の1。本への物理的距離が、そのまま学びの格差につながりかねない。この壁を超える存在として注目されているのが、スマホで書籍にアクセスできる電子図書館だ。公共サービスとしての可能性から、教育への波及効果に迫る。

日本の性教育はアップデートできるか。包括的性教育(CSE)という視点

日本の性教育はアップデートできるか。包括的性教育(CSE)という視点

日本の性教育は、生物学的な仕組みや望まない妊娠の防止など、リスク回避が主流だ。しかし近年、世界では「包括的性教育(CSE)」という考え方が広がっている。人権や多様性、人間関係などを含めた“生き方の教育”として性を捉えるものだ。包括的性教育について整理しながら、日本の性教育の展望と課題を考える。

文化と人種の多様性を前提にした、カナダのインクルーシブ教育

文化と人種の多様性を前提にした、カナダのインクルーシブ教育

約4人に1人が移民であるカナダの学校では、英語を母語としない子どもや、異なる宗教的背景を持つ子どもたちが同じ教室で学んでいる。多様性を前提としたカナダの教育現場で重視されているのが「公平」という考え方だ。本記事では、カナダの教育制度を通じて、理想と現実の両面から、多文化社会における教育の在り方を探っていく。

通常学級を、支援の起点にする。フィンランドの教育政策に学ぶインクルーシブな学び

通常学級を、支援の起点にする。フィンランドの教育政策に学ぶインクルーシブな学び

フィンランドは、障害がある子もない子も同じ場所で学ぶ「インクルーシブ教育」を教育制度の根幹に据えている特徴的なのは、特別な支援を通常学級から切り離さず、早期の対応を徹底する「3段階支援」という制度だ。本記事では、診断を待たずに支援を開始する柔軟な仕組みと、教師個人に負担が集中しない学校のあり方について深掘りする。

“運”で諦めない。メンターシップと公的学習支援の新しい役割

“運”で諦めない。メンターシップと公的学習支援の新しい役割

努力だけでは越えられない壁が、いまも多くの若者の前に立ちはだかっている。「親ガチャ」という言葉まであり、生まれた環境という「運」が、学びや将来の選択肢を左右する社会で、見えない壁にどう立ち向かうか。本記事では、メンターシップと公的な学習支援が果たす新しい役割に焦点を当て、「運」に縛られない未来への道筋を探る。