青葉薫

ひとがまちをつくり、まちがひとをつくる。ゼロ・ウェイストかまくらの土壌を育む市民コミュニティ「ゴミフェス532」の力【鎌倉サーキュラーシティレポート#5】

コミュニティの語源は、ラテン語の「communitas」にあるとされる。「共に(com)」「役割・贈り物を担う(munus)」。それぞれが何かを持ち寄り、責任を分かち合う共同体。鎌倉で2020年に活動を始めた市民団体「ゴ...

鎌倉4-10

愛着と技術が素材を転生させる。naluが伴走する「つくる側」と「つかう側」が共に創る地域の資源循環|鎌倉サーキュラーシティレポート#4

資源循環を推進する方法論は、国や地域の背景によって様々だ。例えばフランスやドイツなど欧州では、使い捨てプラスチックの段階的禁止を盛り込んだ法規制によって強力に市場を牽引している。一方でアメリカでは、ESG投資の機運や企業のコスト削減、市場における経済優位性をインセンティブとして民間主導の循環モデルが発展してきた。 

鎌倉2-9

サーキュラーシティ鎌倉の鍵を握る若者たち。「学生団体ニューコロンブス」が描く循環の輪|鎌倉サーキュラーシティレポート#2

1964年の「御谷騒動」と並び、鎌倉市民に語り継がれる 環境騒動がある。2018年8月5日、由比ヶ浜海岸に座礁したシロナガスクジラだ。10mに及ぶ巨体は海水浴シーズン真っ只中の鎌倉を騒然とさせた。死後数日が経過していたため、 国立科学博物館が中心となり解体調査を実施。死因は特定されなかったが、胃から検出されたプラスチックごみを、神奈川県は「クジラからのメッセージ」と受け止めた。

鎌倉1-4

なぜ鎌倉は循環の実験場になるのか?市民精神が生んだサーキュラーエコノミーの土壌|鎌倉サーキュラーシティレポート#1

鎌倉市は内閣府の「SDGs未来都市」にも選定された、日本を代表するサーキュラーシティーのひとつだ。同市の廃棄物リサイクル率は59.8%(令和6年度実績)に達し、人口10万人以上50万人未満の都市において、7年連続全国1位を維持し続けている。

旅人25-1

#25 海の森に対する”感謝と責任”を未来へつないでいくこと

春は浅瀬に広がる海の森(藻場)がもっとも繁茂する季節だ。魚たちの多くが海藻や海草の近くで産卵し、ふ化した多くの稚魚が葉陰に身を隠して成長する。顕微鏡でしか見ることのできないプランクトンも無数に息づいている。マクロな視点では見ることのできないミクロの世界が広がっている。海藻や海草が作り出す海の森は多様な生態系が存在する小さな生き物たちの宇宙だ。

旅人23-1

#23 マイクロ・エコツーリズムの効用

わたしには身近な植生の名前を知らないというコンプレックスがある。多くの人は身近な植物や木々の名前を子どもの頃に長期記憶するものだと聞く。身近な情報をより好みすることなく吸収する、スポンジのような時期だ。自分が身近な植生の名前を知らない要因のひとつは、そういう時期を首都圏に造成されたマンモス団地で、自然に触れることなく通り過ぎてしまったことにあるのではないかと思っている。