夢野なな

医療をDXで設計し直す。デンマークの事例に学ぶ持続可能性

医療をDXで設計し直す。デンマークの事例に学ぶ持続可能性

高齢化や担い手不足により、医療の安定的な提供はますます難しくなる中、デンマークではデジタル技術で「効率化」するだけでなく、医療そのものを設計し直そうとしてきた。同国では医療DXを現場に実装することで、負担を分散し、質を保ちながら医療を続ける仕組みを築いてきた。デンマークの事例から、持続可能な医療のヒントを探る。

スマホ一つで図書館へ。電子図書館が広げる学びのインフラ

スマホ一つで図書館へ。電子図書館が広げる学びのインフラ

本屋が消え、図書館の統廃合も進み、「本に出会えない地域」が増えている。書店ゼロ自治体は全国の約4分の1。本への物理的距離が、そのまま学びの格差につながりかねない。この壁を超える存在として注目されているのが、スマホで書籍にアクセスできる電子図書館だ。公共サービスとしての可能性から、教育への波及効果に迫る。

日本の性教育はアップデートできるか。包括的性教育(CSE)という視点

日本の性教育はアップデートできるか。包括的性教育(CSE)という視点

日本の性教育は、生物学的な仕組みや望まない妊娠の防止など、リスク回避が主流だ。しかし近年、世界では「包括的性教育(CSE)」という考え方が広がっている。人権や多様性、人間関係などを含めた“生き方の教育”として性を捉えるものだ。包括的性教育について整理しながら、日本の性教育の展望と課題を考える。

ウェルビーイングは「測る」ことができるのか──幸福をKPIにしないために

ウェルビーイングは「測る」ことができるのか──幸福をKPIにしないために

今、「幸せ」という感情が、GDPに代わる新たな豊かさの尺度として注目されている。幸福度が数値化されることで社会の歪みが是正される一方で、単純化できない個人の感覚が取り残されつつある。データが映し出す光と影を見つめ、数字に支配されない「真の豊かさ」の在り方を考えてみたい。

緑を管理するのをやめる。都市に広がるリワイルディング

緑を管理するのをやめる。都市に広がるリワイルディング

「森に足を踏み入れたとき、なぜかわくわくする」。そんな心の昂ぶりを、都市に招き入れようとする試みが、いま世界各地で広がっている。都市の緑を管理の対象から、共に生きるパートナーへ―—不完全で予測不能、だからこそ生命力に満ちた「リワイルディング」という営みは、私たちの心と社会をどのように変えていくのだろうか。

AIが親友や恋人に?擬人化されたチャットボットへの依存と人間の孤独

AIが親友や恋人に?擬人化されたチャットボットへの依存と人間の孤独

ツールの枠を超え、私たちの心に寄り添う存在へと進化したAIチャットボット。名前をつけ、まるで親友や恋人のように接する人が増えている。この背景にあるのは、現代社会に蔓延する深刻な「孤独」だ。本稿では、人間がAIに惹きつけられる心理を紐解き、人間関係や心の在り方に及ぼす影響とこれからのウェルビーイングについて考察する。

“醸す”という進化。発酵文化がつくる持続可能な食の未来

“醸す”という進化。発酵文化がつくる持続可能な食の未来

「醸す(かもす)」という言葉には、目に見えない力が時間をかけて価値を創り出す、静かな熱量がある。古来、人類は微生物と共に生き、素材をより豊かに、より長く保つ知恵を積み重ねてきた。本記事では、伝統的な発酵から最先端の精密発酵までを俯瞰しながら、発酵が描く「循環の知恵」が、どのように地球環境と食の未来を支えうるのかを探る。

社会的動物としての人間は、なぜサードプレイスを求めるのか

社会的動物としての人間は、なぜサードプレイスを求めるのか

人間は、他者との関わりなしには生存できない社会的動物だ。しかし、皮肉なことに、その社会性こそが現代人の心を圧迫する最大の要因にもなっている。私たちは、家庭でも職場でもない「サードプレイス」を本能的に求める。その背景には、単なるリフレッシュを超えた、人間の心理的バランスをめぐる深い必然性が隠されている。

村とともに旅をつくる。ワイルドコーストのコミュニティ宿、ムドゥンビ・バックパッカーズ

村とともに旅をつくる。ワイルドコーストのコミュニティ宿、ムドゥンビ・バックパッカーズ

南アフリカ・ワイルドコーストの果て、小さな村ムドゥンビにある「ムドゥンビ・バックパッカーズ」は、村人自身が運営するコミュニティ宿。宿泊客は村人と共に料理を作り、畑を手伝い、焚き火を囲むなど、観光を超えた暮らしの時間を分かち合う。地域文化の継承と現地住民の自立を支えるモデルとして注目されている。