特集
特集|立ち止まる勇気
——「何もしない時間」が育むもの
2025.06.06 更新
観点
PERSPECTIVE
この特集が生まれた理由。
カレンダーを埋める予定や、絶え間なく届く通知。
私たちはいつの間にか、「何もしないこと」に焦りを感じるようになっている。
効率や生産性が美徳とされる社会において、立ち止まることは、まるで脱落や停滞であるかのようだ。
現代における「休み」は、しばしば明日また働くための「充電」として扱われる。
しかし、心身をただ元の状態に戻すことだけが、休むことの本質なのだろうか。
スマートフォンの電源を切り、目的のない散歩に出る。
あるいは、ただ窓の外を流れる雲を眺めて過ごす。
そんな、数値化も言語化もできない「空白」の時間こそ、創造性や、他者への想像力が生まれる隙間がある。
このまま、加速し続ける世界のスピードに身を任せたままでいいのか。
休むことを「受動的な休息」から「能動的な営み」へと捉え直し、「なにもしない」という贅沢が自分自身、
そして社会との新しいつながりをどう編み直していくのか。
立ち止まる勇気を持って、その先にある、しなやかな「生」の輪郭を探ってみたい。

記事
ARTICLES
テーマで読み解く、社会の動き。

社会文化
「休むことは悪」からの解放。成長至上主義にゆるく抗うという選択
脱成長(デ・グロース)は、1970年代にフランスで誕生した、経済成長至上主義に対する批判的な思想だ。環境問題や資源の枯渇への懸念が高まるなか、この議論は1980年代にかけて徐々に広がっていった。

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フィーカ(Fika)とは?スウェーデンの伝統文化「息抜きする時間」から学ぶウェルビーイング
フィーカとは、「仲間と一緒に甘いお菓子とコーヒーを楽しむ」というスウェーデンの伝統文化である。フィーカはスウェーデン語でコーヒーを意味する「kaffi」が語源と言われており、コーヒーと甘いお菓子を用意して家族や友人だけでなく職場の仲間と交流しながら過ごす時間を大切にする。

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QOL(クオリティ・オブ・ライフ)とは?定義やQOLの向上について解説
QOLは、“Quality Of Life”の略語で、日本語では「生活の質」や「人生の質」などと訳されている。人が生きていく上での満足度を表すものであり、どれだけ人間らしく、自分らしく過ごせているか、自分の人生に対してどれほど幸せを感じているか、といったことを尺度として捉える概念だ。これはウェルビーイングの考え方とも共通している。

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ワーケーションとは?仕事と休暇を両立させる新しい働き方を紹介
ワーケーションとは、ワーク(仕事)とバケーション(休暇)を合わせた造語である。職場や自宅ではない異なる場所で仕事をしつつ、余暇の時間も過ごすこととされている。2000年代のアメリカにて、旅先で仕事を行うことで休暇を取りやすくできるとして、このスタイルが生まれた。日本においても働き方改革により、有給取得が義務となったことから、長期休暇を取りやすくなったことに加えて、ワーケーションへの注目も高まっている。

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スローワーキングとは?豊かさを再定義するスローな働き方
スローワーキングとは、余暇や休息の時間がしっかりとれる環境で、一つのタスクに向き合いながら人間らしく仕事をするという働き方である。一見、生産力の低下に繋がるように思えるが、有意義な時間をとり、心に余裕が持てることによってむしろ集中力が保たれ、生産性が上がるといわれている。これは、ウェルビーイングの実現にも繋がる働き方だ。

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ステイケーションとは?宿泊施設で心身をリフレッシュさせる新たな旅行の形を紹介
ステイケーションとは、比較的家から近い場所にあるハイクラスな宿泊施設で休暇を過ごす旅行スタイルを指す。英語の「ステイ(Stay)」と「バケーション(Vacation)」を合わせた意味の言葉である。一般的な旅行とは異なり、観光はせずに宿泊施設内で贅沢な時間を過ごすのが特徴だ。目的地が近場のため思い立った時に気軽に楽しめることから、マイクロツーリズムなどと並んで、新しい休暇の過ごし方として近年注目を集めている。

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リトリートとは?日常から離れた空間で身体も心も癒す体験を
リトリートとは、普段の生活から離れて、自然やリゾート地などで身体にたまった疲れを癒す体験を指す。この言葉は、英語で「避難」や「引きこもり」を意味する「Retreat」に由来している。元々リトリートという言葉は、日常から離れて自分と向き合う機会を指す言葉であったが、最近ではストレス解消や自己啓発のための機会といった、より広義的な意味で使われている。
















